終活にエンディングドレスを 生前に選び、自分らしい葬送を
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- 2022-08-01
亡くなった人が葬儀で身に着ける「エンディングドレス」の展示会「花きわみ」が7月12日から17日まで那覇市久茂地の那覇市民ギャラリーで開かれました。那覇市三原でモードサロン更紗を営む上里幸子さん(79)がファッションデザイナーとしての活動50周年を記念して、自らデザイン、製作したドレスやスーツなど30点を披露しました。
上里さんは「さまざまな人生を歩み、人生を極めた人だからこそ、人生を終えるエンディングのときは結婚式よりも華やかに、色鮮やかな衣装で華麗に装ってあげたい。そして咲き誇る大輪の花のようにして、ありがとうの感謝の心を込めてお見送りしたいもの。そうすることで、寂しい、悲しい気持ちが癒されることでしょう」と話していました。
フランスにファッション留学の経験がある上里さんは、フランス王朝文化と、世界に誇る琉球王朝文化をデザインに取り入れています。展示品の中でも紅型を取り入れた琉装のドレスは参観者からの評判がよく、「トゥシビー祝いや誕生日のお祝いにも着たい」「カラオケで着る舞台衣装にもいいね」の声が寄せられました。ドレスには、お祝い用にもエンディング用にも着られるよう、秘術的な工夫が施されており、店舗には高級な舶来品の生地で仕立てたものから、お手ごろ価格の商品までそろえています。
葬祭業関係者から引き合いが多かったのは、ご遺体に掛けるショールやお顔を覆う帽子やチュールでした。ショールは布団の代わりに、帽子やチュールは白布の代わりになるとのことでした。
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