介護資金作りに諸策
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- 2016-08-18
元気なうちに調べておきたい終の棲家
元気なうちに調べておきたいのが高齢者向けの住宅。介護保険施設(※)の待機者が多い中、新たな選択肢として施設数が多い有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などに注目が集まっています。
また、住み替えなどに必要となる老後資金の調達に活用できる制度も増えています。要介護度が上がってからの“終の棲家”探しは、本人にも家族にも負担が大きくなります。将来の身体状況、必要とするサービスや費用面も視野に入れ、いつ、どんな場所で暮らしたいのか、今から家族で話し合っておくことが大切です。
リバースモーゲージなど
利用者のニーズに合わせ介護施設は細分化し、施設選びはより複雑になっています。費用が安く手厚いケアが受けられる公的施設は入居条件が厳しく、希望しても何年も待たされる状態が続いています。そんな中、新たな選択肢として注目されるのが民間運営の介護付き有料老人ホーム。元気なうちにサービス付き高齢者向け住宅に住み替える人も増えています。
住み替え時に必要となる施設の入居一時金など、老後資金調達のニーズを受け、取り扱う銀行が増えているのが高齢者向けローン「リバースモーゲージ」。持ち家を担保にまとまった資金を借り入れ、死亡など契約が終了した時点で持ち家を売却して一括返済する仕組みです。
用途は自由な場合が多いですが、担保対象が土地付き一戸建て住宅限定の銀行やマンションも対象とする銀行がありますので、詳しくは各行窓口へ問い合わせてください。
その他、銀行以外では、地域の社会福祉協議会の「不動産担保型生活資金」があります(ただし65歳以上、低所得者に限定)。また地方自治体が直接融資するものや、住宅金融支援機構の「高齢者向け返済特例制度」もあります。
自宅売却以外の選択肢も
自宅の売却に抵抗があるという場合は「マイホーム借り上げ制度」があります。一般社団法人「移住・住みかえ支援機構」(JTI)がマイホームを終身にわたり借り上げて転貸し、利用者には賃料収入が入る仕組み。50歳以上から利用できますが、マイホームの債務が完済されていることなど、制度利用にはいろいろと条件があります。
※介護保険施設とは 特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、介護療養型医療施設のこと。
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